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ヘルペスの治療薬にはどういうものがあるの?種類は?

薬と葉

風邪に罹患したり疲労が蓄積したりすると、くちびるやその周辺に痛みやかゆみを伴う水ぶくれが発生した経験をお持ちではないでしょうか。発熱などの全身状態が消耗したときに頻繁にみられる症状であることから、古くから”熱の華”との名前もあるほどですが、この病気の正体は単純ヘルペス(HSV)というウイルス感染症の一種です。

感染症と言えば風邪も含めて連鎖球菌などの細菌が喉や鼻の奥の粘膜に感染する点で共通しているので、いわば人体にとっては異物と認識することが可能です。独立して増殖するメカニズムを備えているので、その繁殖過程の特色に着目して各種の抗生物質が治療薬として有効で、完治も望めます。これに対してヘルペスウイルス(HSV)はウイルスに共通する特徴ですが、独立してたんぱく質を合成し独立して増殖することはできません。あくまでヒトや動物などの宿主の細胞に入り込んで、DNAを複製して初めて増殖することが可能になります。つまり宿主の細胞内に入り込んでしまうので抗生物質が効果を発揮することができません。

そこでウイルスの特性をふまえた抗ウイルス薬が、増殖抑制効果を期待できる治療薬になります。ヘルペスには口唇に発生する1型と、性器粘膜に病変が発症する2型がありますが、いずれに対しても治療薬として登場したのは、ゾビラックスになります。ゾビラックスは有効成分のアシクロビルを含む治療薬で、人類が初めて手にした抗ウイルス薬と評されるほどです。ゾビラックスの有効成分アシクロビルにはヘルペスウイルスのDNAの複製を阻害する作用を有しています。体内に取り込まれたアシクロビルのおかげで、ウイルスはDNAを複製できないので増殖することが出来ません。その結果病変部位のウイルス量が減少し、水ぶくれやかゆみや痛みなどの症状も治癒します。

ゾビラックスは飲用タイプだけでなく、軟膏や点眼薬や注射薬など豊富なバリエーションがあるので開発依頼、数十年以上の時間が経過していますが、現在でもヘルペス治療薬として臨床現場でも投与されています。ただし有効成分のアシクロビルには体内への移行性に弱点が指摘されています。つまり服用するなどしても、高率的に血液中に移行するには難点を抱えていました。そこで第2世代の抗ウイルス薬ともよばれるバルトレックスが登場しました。バルトレックスの有効成分バシクロビルは体内への吸収性に優れているので、飲み薬のタイプのヘルペス治療薬では第一選択となっています。ただし、ヘルペスを体内から根絶できないので、再発した段階で早期に治療を開始することで速やかな症状の回復を図る必要があります。

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